主はオリーブ山へ行かれた。
朝早く、再び神殿の境内に入られると、民衆が皆、御自分のところにやって来たので、座って(※訳注 おそらくLISPか何かを)教え始められた。
そこへ、COBOLerたちやVB派の人々が、脆弱性を出した咎で捕らえられた(※訳注 眼鏡をかけた痩せ型の)男を連れて来て、真ん中に立たせ、主に言った。
「先生、この男は脆弱性のあるソフトウェアを世界中に売りつけている時に捕まりました。こういう経営者は石で打ち殺せと、FSFは律法(※訳注 実在するか不明)の中で命じています。ところで、あなたはどうお考えになりますか」
主を試して、訴える口実を得るために、こう言ったのである。
主はかがみ込み、指で地面に何か(※訳注 おそらく脆弱性検証用のコードを)書き始められた。
しかし、彼らがしつこく問い続けるので、主は身を起こして言われた。
「あなたたちの中で脆弱性のないシステムを作ったことがある者が、まず、この男に石を投げなさい。」
そしてまた、身をかがめて地面に書き続けられた。
これを聞いた者は、実務経験が長い者から始まって、一人また一人と、立ち去ってしまい、主ひとりと、真ん中にいた男が残った。
主は、身を起こして言われた。
「ビルよ、あの人たちはどこにいるのか。だれもあなたを罪に定めなかったのか。」
男が、「だれも」と言うと、主は言われた。
「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」
(訳注:その後、男は経営者の座を退き慈善事業に注力することとなったという)