「私はこのプロマネに対してクビを要求します。

そしてクビを要求してもさっぱりとした気持ちです。

私は在職もすでに長く、その間、幾たびかクビを要求しました。

しかし思うに、今日ほど、この苦痛な義務が、1つの正当、正義の意識と、非生産的なもの以外、何1つ読み取れないプロジェクトのマネージャーを前にして私が感ずる恐怖とによって、償われ、釣合いがとれ、光をうけるように感じたことは、かつてないことです」

話を終えた人事部長が腰をおろすと、かなり長い沈黙が続いた。

私は暑さと驚きとにぼんやりしていた。

取締役が少し咳をした。

ごく低い声で、何かいい足すことはないか、と私に尋ねた。 私は立ち上がった。

私は話したいと思っていたので、多少出まかせに、「故意にプロジェクトを破綻させようとしていたわけではない」といった。

取締役は、それは1つの主張だ、と答え、これまでの君自身の弁明はうまくいっていないように思うので、君の上司に話を聞く前に、君がプロジェクトを破綻させた原因だけでもはっきりしてもらえれば幸いだ、といった。

私は、早口にすこし言葉をもつれさせながら、そして、自分の滑稽さを承知しつつ、それはSunのせいだ、と述べた。