吾輩は派遣プログラマである。名前では呼ばれない。
どうしてプログラマになったかとんと検討がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所でカタカタキーボードを叩いていた事だけは記憶している。
吾輩はそこで初めてプログラムというものを知った。しかもあとで聞くとそれはCとかいうプログラム中で一番獰悪(どうあく)な言語であったそうだ。
このCというのは時々、メモリリークを起こしフリーズするという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。
ただ黒い窓にHello,Worldがスーと現われた時何だかウキウキした感じがあったばかりである。