Hadoop、Lucene、Nutch。
最近何かと耳にすることも多い(Nutchはあまり聞かないか)この3つのソフトウェアの名前。どれも辞書を引いても出てこない言葉ですが、どういった由来で付けられたのでしょうか?
Hadoopの由来はけっこう有名ですね。
開発者のDoug Cuttingさんのお子さんが持っている象のぬいぐるみの名前から付けたそうです。
The name my kid gave a stuffed yellow elephant. Short, relatively easy to spell and pronounce, meaningless, and not used elsewhere: those are my naming criteria. Kids are good at generating such. Googol is a kid's term.
私の子供が付けた黄色い象のぬいぐるみの名前から来てるよ。短くて、スペルと発音が簡単で、意味がなくて、他で使われてない、というのが命名の基準。子供はそういうの考えるのうまいよね。Googolも子供が作った言葉だし。
http://weblogs.java.net/blog/tomwhite/archive/2006/02/hadoop.html
自分の子供が考えた名前が世界中の人が使うソフトウェアに冠されるって、なんかいいですね。
もし将来自分がいい感じのソフトウェアを作ったら、是非真似したいと思います。
その前に結婚相手を探すという難問を解決しないといけないけど。
Hadoopと同じくLuceneのサブプロジェクトとして育った、Web検索システムのNutch。
調べてみたところ、このソフトの由来もDough Cuttingさんのお子さんが関係しているそうです。
なんでも長男がまだ2歳だった頃に食事(lunch)のことをnutchと言っていたからだとか。
Nutch was the way my oldest son when he was two, I think it came from lunch, but it was the word that he used for any meal
Nutchは長男が2歳だった頃に、たぶんlunchのことだと思うんだけど、食事のことを指して使ってた言葉なんだ。
http://www.lucidimagination.com/devzone/videos-podcasts/podcasts/interview-doug-cutting
まだ言葉がうまく喋れない時期に、「らんち」を「なっち」と呼ぶお子さん。それはさぞかし可愛かったことでしょう。
なんというかこの命名を見ていると、単に子煩悩なだけではないかという気もするのですが、気のせいでしょうか。
最後に、やはりDough Cuttingさんが開発者である、全文検索エンジンのLucene。
これもやはりお子さんが由来に関係しているのでしょうか。
調べてみたところ、LuceneのWikiにこんな風に書いてありました。
Lucene is Doug Cutting's wife's middle name, and her maternal grandmother's first name.
LuceneはDoug Cutting氏の奥さんのミドルネームだよ。あと奥さんの母方の祖母のファーストネームでもあるね。
http://wiki.apache.org/jakarta-lucene/LuceneFAQ#Where_does_the_name_Lucene_come_from.3F
そうか、奥さんの方で来たか。ぬかりないですね。
というわけで、ソフトウェアの名前に家族にまつわる言葉を使うってなんかいいよね、という話でした。
あー、俺もそろそろ結婚してーな。